夜のプラットホーム

【作詞】奥野 椰子夫
【作曲】服部 良一

星はまたたき 夜ふかく
なりわたる なりわたる
プラットホームの 別れのベルよ
さよなら さよなら
君いつ帰る

人はちりはて ただ一人
いつまでも いつまでも
柱に寄りそい たたずむわたし
さよなら さよなら
君いつ帰る

窓に残した あのことば
泣かないで 泣かないで
瞼に焼きつく さみしい笑顔
さよなら さよなら
君いつ帰る


昨日、ともしびのコンサート「平和に願いを込めて」で、清水正美が熱唱。
早速MIDI化してみました。

二葉あき子の昭和22年のヒット曲ですが、その前、つまり戦争中に淡谷のり子が歌おうとしてました。
しかし、軍部の検閲で発売禁止に。
元は、昭和14年、神戸の駅で出征兵士を見送る人波の影で涙をこらえている一人の若妻。
それから3年後に服部良一にとって会心の作となったこの曲が出来上がるのですが、結局、「悲しい別れ」なんて言語道断だったんですね。
昨日(2007/8/12)の朝日新聞の天声人語に淡谷のり子のことが書かれてました。
8/12が淡谷のり子誕生から100年目。
戦時中、兵を死地に追いやる唄だとして軍歌を拒み続け、慰問先でも平時と変わらぬドレスで舞台に立ち流行歌を歌っていたそうです。
アイシャドーに真っ赤な口紅。
「不謹慎だ!」と憲兵が怒鳴ると、
「(こんな不器量が)素顔でステージに立ってどうするのですか」と、
言い返したそうです。

服部・淡谷コンビで「別れのブルース」という曲もあります。
日本国内では、当初あまりヒットしませんでしたが、盧溝橋事件を契機にたくさんの兵隊が送り込まれ、彼等の間で「別れのブルース」がヒット。それが日本に逆輸入された形で火がついたのですが、この曲も軍部から、「退廃的だ、女々しい」とか言いがかり的な理屈だけだったようです。

(作詞 藤浦 洸)
窓をあければ 港が見える
メリケン波止場の 灯が見える
夜風汐風 恋風乗せて
今日の出船は 何処へ行く
むせぶ心よ はかない恋よ
踊るブルースの 切なさよ

腕に錨の刺青ほって
やくざに強い マドロスの
お国言葉は 違っていても
恋には弱い すすり泣き
二度と逢えない 心と心
踊るブルースの 切なさよ

JASRAC情報

製作日誌:
平成19年8月13日 歌詞とMIDIをアップ
平成19年8月14日 途中で、ボッボ~って入るのは、汽笛だったんですね。
「歌謡1001」の楽譜だけでは、何のことかわかりませんでしたけど、ネットで、ほかの人のMIDIを聞いて、汽笛の擬音効果だとわかりました。
でも、改めて、ネットのMIDIサイトの方が使っている楽譜って、大体同じようなもの、っていうこともわかりました。
Edim7で鳴らしているんで、以前より思案を続けている「ぞうれっしゃよはしれ」で最初の汽笛。これに応用できないか、試行錯誤しましたけど、なかなかうまく行きません。さて・・・?