うれしいひなまつり

【作詞】サトウ ハチロー
【作曲】河村 光陽
【MIDI製作協力】マルちゃん

あかりをつけましょ ぼんぼりに
お花をあげましょ 桃の花
五人ばやしの 笛太鼓
今日はたのしい ひな祭り

お内裏様と おひな様
二人ならんで すまし顔
お嫁にいらした 姉様に
よく似た官女の 白い顔

金のびょうぶに うつる灯を
かすかにゆする 春の風
すこし白酒 めされたか
あかいお顔の 右大臣

着物をきかえて 帯しめて
今日はわたしも はれ姿
春のやよいの このよき日
なによりうれしい ひな祭り


日本の歌 百選より

作詞は「サトウハチロー」になってますが、当時、サトウハチロー自身はこの作詞をするにあたって別のペンネーム「山野 三郎」を使ってました。
昭和10年、今の金額でいえば60万円位もするフルセットのひな飾りを買ったそうです。
当時、豆電球の入っている雪洞はとっても珍しいものでした。
その翌年にこの曲が作られています。

サトウハチロー自身、この曲はあまり好いていなかったそうです。
まず、歌詞に難があり、「赤いお顔の右大臣」と書いたものの、実際は、向かって左側の右大臣は年齢も若く白い顔をしてまして、向かって右側の年よりの左大臣が赤ら顔ですね。
次に、ハチローらしくない言葉づかいということで、身内に敬語を使っている点。
「お嫁にいらした」というのが後々まで引っ掛っていたとのこと。
(読売新聞「唱歌・童謡ものがたり」より)

JASRAC情報
製作日誌:
平成21年9月14日 歌詞のみ
平成21年9月16日 MIDIをアップ
平成22年10月27日 右大臣・左大臣の記載が間違っておりましたので訂正しました。
掲示板でNarrenzugさんにご指摘をいただきました。
ありがとうございました。