津軽海峡・冬景色

【作詞】阿久 悠
【作曲】三木たかし

上野発の夜行列車 降りた時から
青森駅は雪の中
北へ帰る人の群れは 誰も無口で
海鳴りだけを聞いている
私もひとり 連絡船に乗り
こごえそうな鴎見つめ
泣いていました
ああ津軽海峡 冬景色

ごらんあれが竜飛岬 北のはずれと
見知らぬ人が指をさす
息でくもる窓のガラス
拭いてみたけど
はるかにかすみ見えるだけ
さよならあなた 私は帰ります
風の音が胸をゆする
泣けとばかりに
ああ津軽海峡 冬景色

さよならあなた 私は帰ります
風の音が胸をゆする
泣けとばかりに
ああ津軽海峡 冬景色


40年以上も前、北海道旅行に行ったとき本州から北海道へのアクセスは下北半島の大間岬からのフェリーでした。
帰りは、青森に直行しましたので、津軽半島とはしばらく縁がありませんでした。
それから30年後、bunbunさんちのうたごえ喫茶に行こうということで深浦に行ったついでに、念願の竜飛岬に行くことが出来ました。
こういうご当地ソングでは、その場所に石碑が立っており、ボタンを押すと歌が流れるという仕組みになっております。
ご多分に漏れずしっかりと建立されてました。
1977年のヒットから29年後の1996年のことらしいです。

阿久 悠が1999年NHKで「人間講座・歌謡曲は何だろう」で講師をやっていた時に、この曲を取り上げています。
阿久 悠は作詞家ですが、この曲は曲先行でできたとのこと。石川さゆりが歌うことになっていたので、三木たかしが演歌風の曲を作ってくるかと思っていたらこんなメロディが出来てきたのでびっくり。そのおかげで、最初の2行だけで上野から青森まで行ってしまうという芸当ができたらしいです。
この2行で700kmの瞬間移動ができたというのが阿久悠にとって自慢の種になっていると述べてました。

製作日誌:
平成25年1月4日 歌詞とMIDIをアップ
平成25年1月6日 MIDIを手直ししました。
当初、楽譜通りに打ち込んだのですが、どうも違和感があったので、YouTubeを聞きながら手直ししました。
また、タイトルも中黒をいれました。
上記のNHKテキストには「津軽海峡・冬景色」になってました。