その顔を上げよう

【原詩・曲】石垣就子
【補作 詞&曲】木下そんき
【集団創作】石垣正人ほか

明日から もう来なくていい
なんて残酷な言葉
明日の仕事がなくなったら
生きるすべを失う
人間の誇りははぎ取られ
家族の明日も奪われる
ああ この今を変えよう
働くものの 今を
ああ この今を変えよう
働くものの 今を

仕事を終えたらもう9時過ぎ
おとといもそうだった
体はくたくた 家では
パックのおかずの毎日
子どもは寂しさつのらせて
家族のストレス たまるばかり
ああ この今を変えよう
働くものの今を
ああ この今を変えよう
働くものの今を

あなたは人間 部品じゃない
私だって 消耗品なんかじゃない
私たちは 働く者同士
同じ今を生きている
仲間の痛みに 心寄せ
たたかいの絆 結び合おう
ああ その顔を上げよう
顔上げて 一歩前へ
ああ この思い届け
働くものの未来へ


うたごえ新聞2010年2月22日号(No.2190)の紹介曲より。
今年1月22日から、東京で「全国創作合宿」というイベントがありました。
そこで作られた曲の一つです。
こういう合宿では、どういうテーマで曲作りをするか、という点からみんなで話し合って、詩を作り、それに曲を付けてゆく、という作業になりますが、時節柄、こういうテーマなんですね。
確かに、2008年暮れの派遣村にうたごえの関係者がギターをかついで行ったところ、現在のうたごえのレパートリーの中に、派遣村に来る人たちを支援する曲がない!ということで愕然としたそうです。結局、その日、彼らは「故郷」などを歌ってきたのですが、その辺の経緯は当時の朝日新聞に出てましたね。
その後、うたごえ関係者では、こりゃあかん、ということで、昨年の創作合宿では、「UNITE」などが生まれました。
一方で、世の中の事態はますます悪化するばかり。
今年の創作合宿でもこのテーマが取り上げられたのもよくわかります。

JASRAC情報はありません
製作日誌:
平成22年2月16日 歌詞のみ
平成22年2月17日 MIDIをアップ
前奏は1小節だけです。