ピケはる娘

【作詞】小羽田 正孝/パリゼンヌ労組
【作曲】北出二郎
【MIDI作成協力】ハルちゃん

1.はばたく赤旗に守られた
  小さな白い工場の中に
  ピケはる娘の手は凍えても
  働く仲間の血は燃える

2.闘うビラに包まれた
  高く長い工場の塀に
  ピケはる娘の手は凍えても
  働く仲間の歌は響く

3.スクラム固くはねかえせ
  長い苦しみ工場の外に
  ピケはる娘の手は凍えても
  働く仲間の夜明けは近い

4.輝く朝日に照らされて
  若い力を未来のために
  ピケはる娘の手は凍えても
  働く仲間の団結固い

1960年ごろ、大阪・守口市にあったパリゼンヌ靴下工場の争議から、関西合唱団と若い女工さんで組織された組合の活動を通して生まれた作品です。

ピケ、正式にはピケッティング(Picketing)。
色々な行動パターンがありますが、一般的にはストライキをやっているときに、会社・工場の要所要所を腕を組んで人の壁をつくりスト破りなどを排除するための戦術。
いろいろとピケの話を聞いたことがありますが、一番壮絶なのがやはり三池闘争。
警官隊と対峙して、ピケ要員を一人づつごぼう抜きにされるため、そうはさせじと腕を組んで、その後ろから荒縄で体ごとくくり付けてしまうんです。素手で警棒に立ち向かうにはこうするしかなかった、というすさまじいものでした。

最近、ストもめっきり減ってきてますね。
はやり、正社員が減って派遣社員全盛時代の副作用なんでしょうね。

外国では、はやりフランスやオーストラリアですね。
フランスでは、例えば、トラック業者が待遇改善などの要求を掲げて闘争に立ち上がると、先ずやることは国道をトラックで封鎖しちゃうんですね。ヨーロッパは高速道が主体の世界ですから、これをやられたら大混乱。
しかし、社会は鷹揚にこれを受け入れているんです。
これはバリケードであって、ピケとはチト違いますね。
どう違うか。前者が物による行為であるのに対して、ピケは前述のように人体によるもの。
って事は、人によるバリケードがピケでいいのかな?

オーストラリアも結構ストが多発。観光に行っても、本日のスト予報があるくらい。
(これは20年前の話で、いまでそうかな?)

JASRAC情報

製作日誌:
平成17年8月11日 歌詞とMIDIを一気に
歌詞の打ち込みとMIDI旋律を三青のハルちゃんがやってくれました。Thanks
平成17年8月16日 さんたま屋さん風イラストも作ってもらいました。