一本のペンで

【作詞】石黒 真知子
【作曲】池辺 晋一郎

わたしは 一本の線を引く
果てしない野原が 広がる
そして 一粒の種をまく
希望という名の 小さな種を
日照りや吹雪 鉄の嵐にも負けないで
芽を伸ばせ 希望 地平の果てまで
やわらかなみどりの手で 地球をだきしめて
  わたしたちは微力だけれど 無力ではない
  小さな力は やがて 大きな力になる
  行こう 戦争のない世界めざして
  Small Power, But very very Powerful
  Small Power, But very very powerful

わたしは 一本の線を引く
テーブルがひとつ できる
そして 湯気のたつスープをのせる
家族の笑う声 いつもあるように
貧困や病気 戦争の闇の底にも
朝はくる お早う テーブルを囲めば
重たい扉を押す 力がうまれてくる
  わたしたちは微力だけれど 無力ではない
  小さな力は やがて 大きな力になる
  行こう 貧困のない世界めざして
  Small Power, But very very Powerful
  Small Power, But very very powerful

わたしは 一本の線を引く
まっすぐに道が 伸びる
そして 胸をはり歩いて行く
託された思い 伝えるために
ぬかるみや 行く手を塞ぐガレキにひるまず
まだ見ぬ あなた この道で会える
高らかな足音を 未来に届けよう
  わたしたちは微力だけれど 無力ではない
  小さな力は やがて 大きな力になる
  行こう 核兵器のない世界めざして
  Small Power, But very very Powerful
  Small Power, But very very powerful


2010年日本のうたごえ祭典in長崎のテーマ曲です。

長崎に活水学院という中学・高校をもつキリスト教系の女子高がありまして、そこでは高校生一万人署名活動やピースボランティアなどの平和教育が盛んに行われております。
この「一本のペンで」もそうした高校生の活動・交流の中らからうまれたものです。

彼らが進める「高校生一万人署名活動実行委員会」が自分たちの思いを詩にして、それをうたごえではおなじみの石黒真知子が詞にまとめあげ、最後に、池辺晋一郎が曲をつけたものです。
中学生が作った「ねがい」に対して、高校生版のもの、ということですね。

JASRAC情報
製作日誌:
平成22年6月25日 歌詞のみ
平成22年6月26日 MIDIをアップ
聴いていますと、「芽を伸ばせ~」の部分は、何だか「ちょっとだけよ」に似たような感じで、
更に、{Small Power~」の下りは、「平和の旅へ」の一部に似たような感じです。