ひとつの空の下で-ハヌルン ハナヤ-

【作詞】石黒真知子
【作曲】林   学
【MIDI制作協力】マルちゃん

小さな種をはぐくむように 歌い続けてきた
嵐吹く日はこぶしを握り 歌い続けてきた
私の歌よ届け 届けまっすぐに
私の空はあなたの空に続いているよ
*ハヌルン ハナヤ ハヌルン ハナヤ
 ハヌルン ハナヤ ハヌルン ハナヤ

心に咲いた赤いバラを 歌い続けてきた
うつむく人の肩を抱くように 歌い続けてきた
私の歌よ届け 届けまっすぐに
実りの時を祝おう ひとつの空の下で
* (くり返し)

あなたの笑顔に出会いたくて 歌い続けてきた
涙の記憶を忘れないように 歌い続けてきた
私の歌よ届け 届けまっすぐに
心はなち歌おう ひとつの空の下で
* (くり返し)

私の歌よ届け 届けまっすぐに
固い握手を交わそう ひとつの空の下で
* (くり返し)  


2006年2月6日号うたごえ新聞の「紹介曲」からMIDI化をしました。
前奏と中ごろの伴奏は「季刊日本のうたごえ131号」掲載のピアノ譜(編曲 堀川まり)より参考にさせてもらいました。

昨年11月に韓国で公演された「光の種子をまくとき」に向けてつくられた曲です。
ハヌルン=空は、ハナヤ=ひとつ
「光の種子をまくとき」について、背景を林学さんに教えていただき、改めてネット検索をしましたしたら、bunbunさんちでヒットしました。
2004年の日うたながののレポートから、
音楽会の最後は「光の種子をまくとき(松代大本営をうたう)」で、これも素晴らしい合唱組曲であった。終戦直前、東京から安全な長野の松代地区に大本営(軍の最高司令部)を移転する準備で、7000人余りの朝鮮人労働者や当時の松代の人々を歌った組曲である。重厚で迫力のある合唱であった。

小さな種はぐくむように

戦争末期、朝鮮からの強制連行などの労働力を主に掘られた”松代大本営”(長野)。松代大本営を歌う合唱団「光の種をまくとき」(石黒真知子詞、林学曲)を歌う韓国公演ツアー(サポーター含め43人参加)が11月24日~27日行われた。公演は、長野・松代で昨年今年と連続して行われている「日韓市民文化交流in松代」に来日の韓国の人たちによって実現したもの。
松代平和うたう会、「光の種子をまくとき」をうたう合唱団代表縣美恵子さん、一緒に参加した大阪北部センター合唱団の山下政雄、片山操子さんの韓国公演通信より。

"のどかにひろがる緑、ほほをなでる風は 生き返るような心地よさ・・・"。ソウル市ヨンサン区民会館800席の会場に組曲「光の種子をまくとき」をうたう合唱団(36人)の歌声が響く。


2005年12月26日うたごえ新聞より

今回の公演はソウル市とナミャンジュ市2ヶ所での、長野合唱団指揮者渡辺享則団長による公演ツアーである。
聴衆の中には作詞者石黒真知子氏夫妻の姿もあった。

25日のソウルでは、15分という短い時間の中で、「ひとつの空の下で」「里の秋」、組曲「光の種をまくとき」から序章と終章、「故郷の春」の5曲を演奏。

26日のナミャンジュ市では、朝一番で朝鮮王朝最後の妃、(日本人により殺害された)明成皇后の陵を見学。その後、ボクヮン寺へ向かい、私たちの訪韓の話を聞いたご住職の、地下壕工事の犠牲者のための鎮魂際をしたいので参加をとの申し出を受けていた。
1時間半ほどの丁重な儀式のあと、請われて「ひとつの空の下で」を合唱し、その後、心づくしの手作りの昼食をご馳走になった。
26日はピョンネ自治センター、120席の会場で、「光復60周年記念松代大本営犠牲者のための追悼公演」として私たちに90分が与えられた。「松代大本営」のビデオ上映の後、組曲を全曲演奏。後半は前述の曲のほか、「上を向いて歩こう」「青い空は」「リムジンガン」を歌った。
ここでも、オープニングは今回の公演に向けて林、石黒両氏からプレゼントされた「ひとつの空の下で-ハヌルン ハナヤ」を私たちの思いそのものとして歌った。

最後に、韓国の「故郷の春」を歌い始めると会場中の大合唱となり、笑顔がほころぶ。ああ、来てよかった、と感じる最高のときである。終了後の交流会は日本語、ハングル、英語と笑顔が飛び交うなかで、「故郷の春」、日本の「故郷」を手をつなぎあって歌い、「トーマンナヨー(また、会いましょう)」と別れを惜しみあった。そして、今回とても嬉しかったことはこの間の交流やホームステイで知り合ったたくさんの友だちが韓国で待っていてくれたことだ。
また、友人が増えた。韓国にも大阪にも。

♪小さな種をはぐくむように 歌い続けてきた~
私はやっと種が実ったと思いたかったのに、周りからはやっと一粒の種が蒔けたねと、とんでもない声が聞えて来る。


2005年12月26日のうたごえ新聞より

石黒真知子さんについては、全然面識はございませんが、季刊「日本のうたごえ」にポエム&エッセイを連載してます。それによると、「小さな声でも、否と意思表示をしようと、朗読の集い『ピースリンーディングなごや』を昨年はじめごろに立ち上げております。但し、半年以上も更新はされていないようですが。せっかくなんだから、もっと積極的に発信をしてくれたらいいのにと思います。

ところで、「冬のソナタ」以来、韓流ブームですが、うたごえ界でも韓流ですね。
うたごえ喫茶でも「朝露」「我が国の花(ウリナラコ)」がおなじみですよね。

JASRAC情報はありません

製作日誌:
平成18年2月12日 歌詞のみ
平成18年3月6日 MIDIをアップしました。
平成18年3月7日 「光の種のまくとき」について追記