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われら愛す

【作詞】芳賀秀太郎
【作曲】西崎嘉太郎

1.われら愛す
  胸せまる あつきおもひに
  この国を
  われら愛す
    しらぬ火 筑紫のうみべ
    みすずかる信濃のやまべ
  われら愛す
  涙あふれて
    この国の空の青さよ
    この国の水の青さよ

2.われら歌ふ
  かなしみの ふかければこそ
  この国の
  とほき青春
    詩ありき雲白かりき
    愛ありきひと直かりき
  われらうとう
  をさなごのごと
    この国のたかきロマンを
    この国のひとのまことを

3.われら進む
  かがやける 明日を信じて
  たじろがず
  われら進む
    空に満つ平和の祈り
    地にひびく 自由の誓ひ
  われら進む
  かたくうでくみ
  日本の清き未来よ
  かぐわしき夜明けの風よ


戦後、5万点余の公募から選ばれ、新生日本に希望を与えた新国民歌「われら愛す」。「君が代」の強制に抗して、再発見され、「あ、懐かしのあの曲だ」と思い出され、そして、見直されています。

そもそも、君が代は
1985年2月26日の閣議で当時の文部大臣松永光は、3番までの歌詞があると報告してます。

  1. 君が代は 千代に八千代に さざれ石の 巌となりて 苔の生すまで
  2. 君が代は 千尋の底の さざれ石 鵜のゐる磯と あらはるるまで
  3. 君が代は 限りもあらじ 長浜の 真砂の数は よみつくすとも

また、明治15年(1882年)に君が代を国歌制定の動きがあり、「小学校唱歌初編」(明治14年)の「君が代は」

  1. 君が代は ちよにやちよに さざれいしの 巌となりて こけのむすまで
      うごきなく 常磐かきはに
  2. きはよは 千尋の底の さざれいしの 鵜のゐる磯と あらはるるまで
      かぎりなき みよの栄を ほきたてまつる

で、この「君が代」は「祝い詩」というより「挽歌(人の死を悲しむ歌)」といわれてます。
おいおい、めでたい席で歌う曲が「挽歌」かよ、と言いたくなりますが、詳しくは、明石書店「君が代の起源」などをご参照ください。

さて、この「われら愛す」ですが、昨年11月の南部合唱団のコンサートで聴いたのが最初ですが、そのちょっと前に、神戸の「みんな元気か合唱団」のさかさんが掲示板に「日本高齢者大会」で歌ったよ、という話を聞いて、へ~~って思っておりました。
南部合唱団のコンサート会場でこの本を売っておりましたので、早速購入。

サントリーがスポンサーとなり、新国歌誕生へ動いたことは皆さんご存知の通り。
1990年に日本テレビがこの曲のことを取り上げたときに、当時を回想して、サントリーの佐治敬三社長は次のようにインタビューに答えてます。
「当時は、国旗の掲揚も出来ないし、「君が代」も歌えないし、国民の頼りどころがなくなっているような気がしました。民間会社としておこがましいが、国民全部が歌えて、それによって勇気付けられるような、新国民歌を募集しようということになりました。「ラ・マルセイエーズ」はフランスで民衆の間から起こってきて、今国民歌になって、国民歌というより国歌になっているわけですから、そういう歌があってもいいんじゃないかと・・・・」

 

JASRAC情報

製作日誌:
平成18年1月3日 歌詞のみ
平成18年1月4日 MIDIを制作。
かもがわ出版「われら愛す」付属のCDからテンポ、強弱をコピーしました。
楽譜の曲想指示は「荘重雄大に」とあるんで、マイドのワンパターンながら、ストリング系の音色をつかってます。
前奏はオリジナルバージョンです。
CDではピアノ伴奏だけですが、ドラムにベース何でもありのドンチャン伴奏はこれもマイドのことであります。
平成18年1月5日 前奏を推敲しました。よくあるでしょ、教会のパイプオルガンがゆったりと荘厳に鳴り響くような感じ。に、ちょっとでも近づければ。