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宝物の歌

【作詞】中島 昭一・吉内 健・明日も晴れ九条の会(大阪職安OB)
【作曲】豊田 光雄

1.勝ってくるぞと勇ましく
  家を離れた父さんが
  木箱にはいり帰還した
  中には戦地の石一つ
  ※さあ語ろう今 さあ歌おう今
   憲法九条我らの宝

2.家では優しい父親も
  命を懸ける戦場で
  鉄砲持って鬼になり
  獣になったこともある
  ※くりかえし

3.母はいつでも怒ってた
  家に帰らぬ兄(あん)ちゃんが
  遠い東京の靖国に
  黙って一人で行くものか
  ※くりかえし

4.空襲避けて疎開地へ
  父さん母さん恋しくて
  泣いて暮らした子供たち
  お腹が空いて寒かった
  ※くりかえし

5.空襲受けた大都会
  炎の海を逃げまどい
  夜明けの家に戻ったら
  焼けた柱が五、六本
  ※くりかえし

6.火脹れした人が歩いてる
  無数の死体がゴロゴロと
  地獄を見ました広島で
  忘れたいけど話します
  *さあ語ろう今 さあ歌おう今
   憲法九条 世界の宝

7.見上げた空は青かった
  ピカッと光って音がした
  瞬時に地獄となりました
  喋りたくない記憶です
  *くりかえし

8.戦いすんだその時に
  神風吹かぬことを知る
  神風吹いて戦いに
  勝つと叫んだ人は居た
  *くりかえし

9.戦いすんだその時に
  東洋平和と云いながら
  軍靴で歩いた国々の
  大きな迷惑知りました
  *くりかえし

10.焼け野が原で大人達
  平和の誓いを立てました
  戦争知らない若者も
  今の此の国大好きだ
   さあ語ろう今 さあ歌おう今
   憲法九条世界の宝
   憲法九条我らの宝

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2006年11月6/13日号のうたごえ新聞の「紹介曲」より。
うた新では、1・5・10番だけの紹介でしたが、このように、遠大なストーリーになってます。

・世界の宝、憲法9条が危ない!!
・戦争の悲劇をくりかえさせてはならない!!
・世界の宝、憲法9条を守ろう!!
ということで、大阪・岸和田の熟年の男達が、少年時代の思い出を詩に綴ったら、10番までの憲法9条を守る歌になりました。

CDも2006年4月22日に「九条きしわだ結成1周年記念」の会場で発表されました。
この曲の他に、「ふるさとことば岸和田弁による九条」が収録されており、5月30日の朝日新聞にも紹介されました。

オラ等 日本国民はやな
アカンことはアカン
エーことはエーちゅう道理をやな
大事にしてよ
気い許して暮らせる世の中作りたいって
ズーッとねごおてんじゃ
な、そやさかい
戦争はせぇへんちゅうて
三っつの約束ごとを決めちゃあるやろ
一つ目はやな
昔の世界やったら
これから戦争始めるぞ
ちゅうて宣戦布告しといてからやったら
戦争はじめてもええちゅうことになっちゃったそうやけど
そんなことはアカン
そらそうやで
ドズク前にドズクってゆうたらかまへんって
そんなことは認められることと違うがな
それからな
自分の国のいうことを
相手の国がきかへんさかいて
「こらっ、オラとこにはな、ミサイルかて原爆かてあるんじゃ」て
どこぞの国みたいにやからゆうたりせぇへん
国と国同士が
考え方が違ごうたり
ゴチャゴチャ揉め事が起こったりしても
それをあんじょうおさめたるわって
鉄砲やらミサイルやら使いまへん
しやさかい
どんなワケがあってもや
なっ!
これから先
戦争は絶対やらんちゅぅことをちこうたんや
二つ目は・・・・・

とまあ、CDから書きとめても、岸和田弁のニュアンスはやっぱ、CDを聴いてもらわないとね。
でも、予定の1,000枚は売れちゃったらしいし、今ごろ、うた新に掲載されたということは増産したのかな?

歌詞の右側のきれいな花の絵はCDのカバーから。

JASRAC情報
製作日誌:
平成18年10月28日 歌詞のみ
平成18年10月30日 MIDIをアップ。
歌詞は6番から、「世界の宝」です。念のため
MIDIは1~3番でワンセットとして、ちょっとづつパターンを変えて、それを3回繰り返してます。
間奏と言うか、間に1小節をおいてます。(CDでは連続的に歌われてますが)