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耕すものへの祈り
PLEGARIA A UN LABRADOR LA
STAND UP AND SEE

【作詞・作曲】ビクトル・ハラJARA VICTOR
【訳詞】林 光
【MIDIデータ作成協力】Iwakichsky

この曲の歌詞は、「インタラクティブ配信で外国作品を可視的利用する場合の許諾条件」に合致しないため、掲載が出来ません。
ともしび歌集「うたの世界533」などをご参照ください


 1969年の第一回新しいチリの歌コンクールでの出品作品。手で土を耕し地面に果実を作り出す人々のための、公正な社会のために闘う彼らの兄弟たちと一緒になる祈り。聖書への再認識にたった作品です。中南米では、キリスト教徒とマルクス主義者が手を取りあい「解放の神学」が生まれた。その芽生えとなった頃の作品だと思います。1970年、チリ人民戦線は合法的に選挙にて勝利し社会主義政権をうち立てますが、アメリカの裏工作でピノチェト国防相がクーデターを起します。歌詞の通り1973年、アジェンデ大統領と共にビクトルは命を捧げてしまいます。あまりにも悲しい出来事のため、「ベンセレーモス」やこの曲は今でも象徴的な意味を持っていると私は思います。
 アジェンデはピノチェトに屈することなく立てこもった大統領官邸で亡くなっています。空爆により仲間もろとも殺されようとしているとき、カストロより送られて大事に持っていた銃で自決。仲間をかばったと証言されています。(フセインとは大変な違いですね。)
 ビクトル・ハラは抗議行動をしていた学生と共に競技場に押し込められ、その時学生を励ます演説をしたとき、ピノチェトの部下により連れさられ拷問死します。その時二度と曲が弾けないようにと腕を切られたという証言もあります。この時の弾圧で約2万人の人々が行方不明となりました。行方不明とあるのは突然連れて行かれ死体も何もないからです。
 1999年ピノチェトは国際司法裁判所で有罪となりますが、アルツハイマーとされ今だに生きながらえています。
 先週のデモでアメリカ領事館前で一人のキリスト教徒が「ブッシュ大統領、あなたはキリスト教徒ではない。恥を知りなさい。」と抗議していました。30年前と今日と何も変っていないような気がしますね。私も本当のキリスト教徒とは不正義と闘い社会的弱者のために立つものだと思います。(Iwakichsky)

ビクトル・ハラについては、こちらが詳しいです。ご参考まで。

【H17.6.22】追記
ビクトル・ハラの特集ページ
http://www.geocities.jp/jarastkyj/
(Iwakichsky)

JASRAC情報

製作日誌:
平成15年3月28日 Iwakichskyクンの作品です
平成15年3月29日 MIDIデータをアップしました