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人間の歌

【作詞】山ノ木竹志
【作曲】山ノ木竹志

1.傷つき倒れた友の背に
  眼差し注ぐ女(ひと)はいるか
  病み疲れた乙女のその手に
  温もりを添える男(ひと)はいるか
   生きる悲しさ翼に替えて
   人のよろこび歌に託して
   わたしは歌う希望の歌
   共に歌おう人間の歌

2.くずおれた痛みを笑顔に包む
  職場の同僚(なかま)を信じているか
  死を選んだ組合員(なかま)の思いを
  心に暖めて闘っているか
   生きる苦しさ翼に替えて
   人の気高さ歌に託して
   わたしは歌う仲間の歌
   共に歌おう人間の歌

3.人は微笑み歌があふれる
  そんな街をここに求めて
  痛み分け合い楽しさ分かち
  歩いてゆきたい人間らしく
   生きて生きて生き抜いて
   生きて生きて生き通して
   わたしは歌う自由の歌
   共に歌おう人間の歌

   生きて生きて生き抜いて
   生きて生きて生き通して
   わたしは歌う人生の歌
   共に歌おう人間の歌

   共に歌おう人間の歌


1番の「人」は女・男・人と、2番の「仲間」も同僚・組合員・仲間と同字別意での表現法(なんてあんの?)を使ってますね。

H15年2月9日、千葉の歌声教室で、仙台のバラライカの小林康浩先生から、「地上の星」「会津磐梯山」とこの「人間の歌」の三曲をやりました。当時ホットだった、「地上の星」がメインだったため、後の2曲は駆け足。「会津磐梯山」は仙台のD51のために編曲した楽譜を使ってました。

この曲は、1988年に山ノ木竹志が角膜移植手術のため入院中に創作したものです。
87年の国鉄分割・民営化の際、本来の仕事を取り上げられたり、民営化に反対するものへの差別・人権侵害などで、100人をこえる国鉄職員が自殺に追い込まれたのが創作のモチーフになっています。
自殺者の一人ひとりに家族があり、かけがえのない人生があったことに思いを馳せ、入院中に出会った、難病を抱えつつ生きる多くの人々に励まされながら作詞・作曲をしたとのことです。

JASRAC情報

製作日誌:
平成17年4月17日 歌詞のみ
平成17年4月18日 MIDIをアップ
平成19年12月24日 解説に、1975年の作品と書いておりましたが、同名異曲と混同しておりました。
掲示板で山川さんからご指摘をいただきました。
平成20年2月11日 最後の「人生の歌」のところが、「自由の歌」になってました。
この曲の背景について、うたごえ新聞2008年2月18日号「歌の小箱」から引用。