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日本人のブルース

【作詞】すずき・きよし
【作曲】すずき・きよし
【MIDI作成協力】マルちゃん

昔の人はいいました
稼ぐに追いつく貧乏なしと
今は時代が違います
貧乏に追いつく稼ぎなし

物価は上がるし子は増える
会社はつぶれて失業するし
女房にゃ逃げられ子はグレて
いっそ死んでしまいたい

風は冷たく吹きあれて
みぞれまじりの雨にぬれ
すき腹かかえてうろつきまわり
やぶれた靴から水がもる

隣の婆さんいうことにゃ
あんたは信心しないでバチで
こんなザマになるのだよ
朝晩のお題目となえなさい

祈って願ってかなうなら
祈ってお金がたまるなら
隣の婆さん若くて美人
その上億万長者のはずなのに

大型レジャーの時代です
ハワイにグァム島アメリカ旅行
世界一周ひとっとび
誰でも行けますクイズに当たりゃ

米にゃ水銀カドミウム
牛乳にBHCとペニシリン
水も空気も汚れ放題
それでも経済大国といばってる

経済成長率世界一で
国民総生産世界一で
税金の高さも世界一で
どいうわけか質屋が大繁盛

平和を守る為にバクダン落とし
人命守る為に人をも殺す
天にまします神さまも
わけがわからんと首ひねる

街はスモッグと有毒ガスで
海はヘドロに水俣病で
山に登れば遭難するし
どこへゆくのか日本人


西武新宿駅前の「灯」の歌集「ミュージック専科3」に掲載されていたすずききよし作品です。
この第3集は、「World Young Folk」というキャッチで構成されており、上記のリンク先に曲名一覧を載せておりますが、すずき作品は、この他に、「お父帰れや」「母の願い」そして「煙の町」も掲載されています。
「煙の町」は当時騒がれていた、「牛乳に農薬」「ご飯にカドミウム」とにかく公害・公害・公害・・・・の日本でしたが、そういう世相を尼崎市の小学四年生の石井徹が書いた詩です。

最近は、こういう話は中国ですね。
土鍋から鉛がしみ出したとか、
ペットフードからメラミンが検出されたとか
以前、残留農薬が基準以上のほうれん草というのもありましたね。
著作権問題もそうですけど、とにかく目に付きます。
人口が多いのだから確率的にも多いよ、と言ってしまえばそれまでですが、でも、東南アジアでの行動パターンを見ていると、とにかく儲けのためには何でもアリというのが華僑でした。(もちろんまじめな華僑が大半ですけど)

ペットフードのメラミン混入、というのはこういうことです。
ペットフードにどれだけの蛋白質が含有されているか、という試験は、水素の含有率で測るんですね。ですから、水素元素の多く含まれている物質を混入すれば、それだけ蛋白質が多く含まれているように見えるわけ。
因みに、メラミンの化学式はC3N3(NH2)3

昔、オーストラリアでワインにエチレングリコールをいれて大騒ぎになりました。糖度を増すために、砂糖より安価なグリコールを加えてしまったわけ。これも怖い話ですけど、エチレングリコールは、自動車の不凍液に使われるような工業薬品である一方、食用グレードもあって人命に直接危害があるかというとそうでもない、と言う感じです。
中国製のはみがきにジエチレングリコールが使われて問題になってますが、エチレングリコールには、モノ・ジ・トリの3つの異性体があり、ワイン混入問題は、モノエチレングリーコールでの話しです。念のため

メラミン樹脂はというと、昔は食器に使われてました。ところが、ホルムアルデヒドの残留モノマーが問題になったことがあります。この別名ホルマリンは繊維の形状安定に使われていました。最近では、特にベビー服などで、ノンホルマリン加工を謳っている商品が多いですよね。
というように、ホルマリンはシックハウスの原因物質であったり危険この上ないものであり、それを原料としているメラミンも危ない物質で食品添加物に使うなんて言語道断。
ところが、対米輸出で見つかったと言うことで、あまり日本では騒がれてませんけど、中国製品って、こういうことがありますから、注意が必要です。

最近は、それに加えて黄砂。
いやはやとんでもないものをもたらせる国ですな。

JASRAC情報

製作日誌:
平成19年5月20日 歌詞のみ
平成19年5月29日 MIDIを製作。
ブルースは結構難しかったです。3コードギターに小指の動きを入れたような感じにトライをしてみました。
平成19年6月3日 伴奏もメロディも「Rock Organ」をつかってます。
どういうわけか、同じ音を使うと、メロディの音がぶちきれる事があり、これまでこういう使い方を断念してきました。
ブルースと言うことで、どうしても旋律もバックもRockOrganを使いたかっため、いろいろと試行錯誤をしてみました。
その結果、メロディ(3オクターブの3つの音で鳴らしてます)のトラックを3つに分解してみたところ、全部音が出ました。どういう仕組みかよくわかりませんが、そう言う次第。
β版では、音が非常に大きかったとおもいますけど、同時に3つのトラックで鳴らしているわけですから、大きくもなりますね。
最終版では、各トラックのベロシティ(音量)とメインボリュームを大幅に下げました。