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炭婦協行進曲

【作詞】荒木栄
【作曲】荒木栄
【MIDI作成協力】マルちゃん

1.鉱山に働く わが夫
  激しき疲れ 偲びつつ
  ともども語る このつどい
  愛情の花 咲き競う
  やさし その名は炭婦協

2.家にありては 主婦として
  細きかいな ガッチリと
  苦しき家計 支えつつ
  正しき子らを 育て行く
  ゆかし その名は炭婦協

3.働く者の 世の中の
  働く者の 主婦となる
  幸あるあしたを 信ずれば
  しばし脂粉の 香よ忘る
  雄々し その名は炭婦協

4.炭坑労働者と
  炭坑主婦の 協議会
  二つ並んだ 旗じるし
  高くかかげて 進み行く
  我等の行く手に 雲ひかる


4番が歌いにくいですね。1行目を目一杯伸ばしながら歌わないと中途半端になってしまいます。とにかく、サビの部分は、「二つ並んだ~」です。

炭婦協は、その4番の歌詞にあるとおり、「炭鉱主婦協議会」の略だと思います。1953年、炭鉱の企業整理に対する闘いの中で、炭鉱主婦の人々は、夫と共に立ち上がりました。降りしきる雨の中、身じろぎもせず、ピケを崩さなかった三池炭婦協の姿に感謝のあまり、荒木栄がその場で作詞作曲したものです。

異風者からの通信のMaekawaさんから三池炭鉱主婦協議会について、解説をいただきました。
炭婦協(たんぷきょう)について

 炭鉱がひしめいていた福岡県においてはすでに早く昭和26年9月に福岡県炭鉱主婦連絡協議会(略称・福炭婦協)が結成されていたが、三池炭鉱における炭婦協結成は、昭和28年5月12日、三池労組三川支部関係の緑ヶ丘社宅(熊本県荒尾市)が初めてだった。ここがきっかけとなって他の社宅においても炭婦協の支部分会がぞくぞくと結成されていった。
 しかし、会社側の婦人会あるいは家族会がすでに各地域ごとに組織されていたことから、この炭鉱社宅主婦の新たな組織化には会社側もひどく神経をとがらせ、職制を動員し、「炭婦協に入ったりしてやりすぎるとご主人の首が危なくなりますよ」などと言っては激しく圧力をかけてきた。事実、会社の職制と思われる男たちが社宅の辻辻に立ち、集会の会場へ行く主婦の顔をカメラに収めたりした。そして、三池争議ではこれら活動家たちが真っ先に首を切られた。
 そういった中、昭和28年7月20日、大牟田市内にあった「大天地映画劇場」で、チャーターされた荒尾市営バス2台等で動員された各支部分会員等約5,000人が参加して三池炭鉱主婦協議会が産声をあげた。

昭和30年5月、組織単一化のため、「三池炭婦協」の名称を「三池炭鉱主婦会」と改称してます。

 以上の経緯があるだけに、「炭婦協行進曲」には、勇ましい中にも、しんみりとしたものを感じ取りました。MIDIではなく、実際の歌声を聞いてみたいと思いました。


MIDIでは、行進曲なので、ドラムパートでSnareRollを使いたいのですが、YahamaのXGとRolandのGSではなり方が違うため使えません。そこで、マイドのことながら、Snareで自作してます。どうも硬い感じです。これもXGにあるSnareSoftという音を使いたいのですが、GSにはこれがないんですね。全く、Yamahaさん、Rolandさん何とかせ~~ヨ。

2小節のドラムに続いて5小節(計7小節)の前奏に続いてLet's Sing Along。
主メロディは(1)トランペット→(2)生ギター→(3)ロックオルガン→(4)ストリングで演奏。
下パートはフレンチホルンで鳴らしてます。

JASRAC情報はありません

製作日誌:
平成14年11月17日 歌詞のみ
平成16年1月31日 MIDIデータ作成
平成16年2月15日 炭婦協について追記