三池の里

【作詞】松尾アイ子
【作曲】島恵子

ここは ふるさと 三池山
ごろごろ小石の 細い道
お地ぞう様が 並んでござる
長い石段 その上に
臥竜梅も 咲いているよ

ここは ふるさと 三池山
三池の殿さま藪の中
草を枕に ねむってござる
大きな鬼の 足あとが
今も そのまま残っているよ

ここは ふるさと 三池山
二つのお池の あるところ
とっくりさげた そうもん様が
一文安いと 油買いに
どぼどぼ歩いた 道があるよ

ここは ふるさと 三池山


全日自労の歩みを調べたページで、この曲のタイトルだけを紹介したのが、1年半前。そこでも書きましたが、この曲は、ご当地の小学校の校歌としても歌われているとか。

今回、異風者の通信のマエカワさんから「母ちゃん鉱山を下りて行く」のMIDI作成の依頼をうけたのをきっかけに「松尾アイ子作品集」から5曲MIDI化進めてます。
作品集には17曲が収載されており、その中から、炭坑関係のものを選んだしだいです。

松尾アイ子さんは、大正12年、この三池の里で生まれてます。
昭和22年に結婚、翌23年には、長女を出産。しかし、旦那さんが結核のため闘病生活。3人の子どもを抱えて、失業対策事業で生計を立ててゆきますが、小さなお子さんを抱えていては思うように仕事が出来ず、保育所が欲しい、託児所が欲しいという要求に仲間とともに立ち上がり、松尾さんの闘いの日々がはじまります。しかし、失対事業の現場に子どもをつれて行けず、残念なことに二人のお子さんを亡くしてしまいます。
その後、保育所や託児所もボツボツと出来てきますが、お子さんが小学校に行きだすと、教科書、学用品、給食と教育支援を求めた闘いが続いてゆきます・・・・・(「明治女の心意気」-1984年9月建設一般全日自労大牟田合唱団発行-より)

JASRAC情報はありません

製作日誌:
平成17年12月14日 歌詞のみ
平成17年12月19日 MIDIをアップ