ハイタッチ~心よ高くうたえ

【作詞】石黒真知子
【作曲】林学

かかえきれない 重い心を
持ち上げる時は 言葉はいらない
春の庭にふる 光のような
やわらかな笑顔 なげてください
 高く伸ばした手と手
 手と手で ハイタッチ
 あなたからのメッセージ
 心よしぼむな しぼむな

歩き疲れて 進めない足を
いたわる時に 言葉はいらない
岩陰に湧く 清水のような
澄んだ瞳を 向けてください
 高く伸ばした手と手
 手と手で ハイタッチ
 あなたからのメッセージ
 心よ渇くな 渇くな

畳んだままの 胸の奥の夢
ふくらます時に 言葉はいらない
あなたの背中が 語っているよ
あきらめないで 生きよう生きよう
 高く伸ばした手と手
 手と手で ハイタッチ
 あなたからのメッセージ
 心よ高く うたえ 


「浜島康弘さんに心をこめて贈る」
とメッセージが添えられておりますが、当サイトに来られる方の大半は、「誰?」と思われると思います。
浜島康弘さんは、日本のうたごえ全国協議会の幹事長をされている方ですが、脳梗塞で倒れて現在リハビリ中。しかし、その回復に向けた執念というか、パワーが半端じゃなく、更に、その前向きな姿勢を一緒にリハビリに励んでいる同じような境遇の人たちに「ハイタッチ」でそのパワーを分け与えている、という。
そんな光景を、そのリハビリセンターと同じところにある身体機能障害者更正相談所に勤務する石黒真知子が詩におこして、ベストコンビの林学が曲をつけたものです。

今年73歳と72歳の「林学・木下そんき 歌のつどい」が、板橋・グリーンホールで7月28日土曜日に開催されましたので行って来ました。
うたごえ新聞にも予告記事が掲載されておりましたが、林学さんからメールでお誘いも受けて、こりゃ是非行きたいと思っておりました。
実は、林学さんとはこれまでお会いしたことはなく、当サイトで、林学さんの作品をMIDIにするときにその背景をメールでお尋ねしたりしていた程度でした。しかし、その都度、詳しい解説をしてくださったり、楽譜集を送っていただいたり、それはご丁寧な対応をしていただいており一度は林学さんにお会いしたいと願っていたところ。そういうわけで、この日は、初対面でしたが、ほんとに気さくな、酒とパチンコが大好きな名古屋のおっさんという感じ。最近、読み直しをしている「うたは闘いとともに~うたごえの歩み」(藤木洋著)の中に度々登場する1970年以前のうたごえ活動家で今でも引き続き活動しているお一人かと思うと感慨もひとしおでした。

この本に更に多く登場しているのが木下そんきさん。この日の林学ぶさんとの対談で、「欧米では、ベートーベンを輩出するなど進んでいたが、当時、日本のうたはまだまだ未開拓であると思っていたところに、関鑑子さん、井上頼豊さんに出会い、うたごえに身を投じていった」とこの日語っておられましたが、60年代前後から70年代にかけて日本のうたごえを背負ってこられた歴史そのものといった印象の方です。
その木下そんきさんが、指揮をしているのが、「合唱団しじゅうから」で、1989年来の歴史をもっているところです。この日のつどいを企画したのもここです

「しじゅうから」が歌うハイタッチを指揮する林学さんで、
ちょうど、「♪ハイタッチ」のところ



石黒真知子さん、林学さん、木下そんきさん

JASRAC情報はありません

製作日誌:
平成19年8月6日 歌詞とMIDI
平成19年8月8日 MIDI構成を大幅に改定