椰子の実

【作詞】島崎藤村
【作曲】大中寅二
【MIDIデータ作成協力】マルちゃん

1.名も知らぬ 遠き島より
  流れ寄る 椰子の実ひとつ
  故郷の岸を はなれて
  汝(なれ)はそも 波に幾月

2.旧(もと)の樹は 生いや茂れる
  枝はなお 影をやなせる
  我もまた 渚を枕
  ひとり身の 浮き寝の旅ぞ

3.実をとりて 胸にあつれば
  新なり 流離の憂い
  海の日の 沈むを見れば
  たぎり落つ 異郷の涙

  思いやる 八重の汐々
  いずれの日にか 国にかえらん


高校の合唱コンクールでやった記憶があります。今はどうなんでしょうか?当時(はい、40年近くも前ですよ)は定番でしたね。

島崎藤村の詩集「落梅集」に収められています。あいにくこの詩集そのものは青空文庫では出てませんでしたが、藤村詩抄に収録されています。旧字旧仮名で表示されておりますので、昭和11年ごろの雰囲気を感じるにはピッタリかもしれません。
作曲の大中寅二は、山田耕作門下生。この曲を得て、この詩が広く愛唱されるようになったようです。
編曲は矢沢保です

この曲の誕生物語はこちらを参照してください。
エーちゃんがまだ大学生の頃に、フラットこの界隈に行っているんで、探したらありました。YHの会員証。S45.11.3に知多半島YHに泊まってました。多分、その翌日に渥美半島に廻って先端の伊良湖岬に行ったんだと思います。でも、当時、椰子の実記念碑はあったかなぁ?

JASRAC情報

製作日誌:
平成16年9月1日 歌詞のみ
平成16年9月14日 MIDIをアップ