女ひとり

【作詞】永六輔
【作曲】いずみたく

京都 大原 三千院
恋に疲れた女がひとり
結城に潮瀬の素描の帯が
池の水面に揺れていた
京都 大原 三千院
恋に疲れた女がひとり

京都 栂尾 高山寺
恋に疲れた女がひとり
大島つむぎにつづれの帯が
影を落とした石だたみ
京都 栂尾 高山寺
恋に疲れた女がひとり

京都 嵐山 大覚寺
恋に疲れた女がひとり
塩沢がすりに名古屋帯
耳をすませば滝の音
京都 嵐山 大覚寺
恋に疲れた女がひとり


ぼくたちの"にほんのうた"
常日頃考えていたことが一つありました。それは、私たちの財産ともなるべき仕事がしたいということでした。同じ気持ちを持っていた永六輔さん、いずみたくさん、東芝レコードの協力を得て、この「にほんのうたシリーズ」が企画されました。「生活に密着したうたを」、「札幌はラーメン、長崎はチャンポン、食べ物は旅行者の夢」、「近代産業は欠かせない題材」このような討論が続き、全国46都道府県にわたって新しい郷土のうたつくりが始まったわけです。40年3月のことです。日本中を旅行して次々に新しい曲を作り出し、それを続けて行く仕事は大変なことです。みんな揃って黒部ダムや沖縄にも行きました。
現在の日本をより理解するとともに、うたを作る苦労の中ですべてのことが勉強になっています。まだまだ、何年かかるかわかりませんが、ライフ・ワークとしていつまでもこの仕事を続け、そして成長して行きたいと思います。
私たちの作った、いわば旅人の見たその土地のうたと、そこに生まれ育ったみなさんによって作られたうたを交換し合って一緒にうたうことができたらどんなに楽しいことだろうと思います。

デューク・エイセス

ドレミ音楽出版の楽譜集「にほんのうた」の巻頭のことばをそのまま引用しました。
全52曲のこのシリーズは昭和41年のレコード大賞企画賞、44年に特別賞を受賞してます。
十和田の底に、こけしの唄、いい湯だな、君の故郷は、ひとり旅、筑波山麓合唱団などおなじみの曲も多いですよね。これらをMIDI化したいのですけど、あいにく、歌詞の掲載が出来るのが、今回ご紹介しようとしている4曲(他に、ロッコンロール、別れた人と、フェニックスハネムーン)だけなんですね。これも多分JASRACの分類間違いと思われなくも無いのですが、ま、その時はその時で。

JASRAC情報
製作日誌:
平成18年10月22日 歌詞のみ
平成18年10月23日 MIDIアップ