長崎の鐘(「新しき」付き)

【作詞】サトウ・ハチロー
【作曲】古関裕而

こよなく晴れた 青空を
悲しと思う せつなさよ
うねりの波の 人の世に
はかなく生きる 野の花よ
なぐさめ はげまし 長崎の
あゝ 長崎の鐘が鳴る

召されて妻は 天国へ
別れて一人 旅立ちぬ
かたみに残る ロザリオの
鎖に白き 我が涙
なぐさめ はげまし 長崎の
あゝ 長崎の鐘が鳴る

つぶやく雨の ミサの音
たたえる風の 神の歌
耀く胸の 十字架に
ほゝえむ海の 雲の色
なぐさめ はげまし 長崎の
あゝ 長崎の鐘が鳴る

こころの罪を うちあけて
更け行く夜の 月すみぬ
貧しき家の 柱にも
気高く白き マリア様
なぐさめ はげまし 長崎の
あゝ 長崎の鐘が鳴る

 新しき 朝の光の さしそむる
 荒野にひびけ 長崎の鐘




「さくら貝のうた」「椰子の実」など、本編の後におまけがついておりまして、これがまた何ともいえずにいい雰囲気をだしており、うたごえ喫茶などでうたっていても大変気持ちのいいものですね。
おなじみの「長崎の鐘」にもおまけがある、という話を、流れのギター弾きさんからうかがって、YouTubeで確認。
また、採譜が面倒だな、って思っておりましたら、Bo_oさんから楽譜を送っていただきました。
YouTubeの藤山一郎はEmなのですが、ここでは1音下げてDmにしてます。

「新しき」というタイトルですが、この部分は
【作詞】永井 隆
【作曲】藤山一郎

作詞というか、この短歌「新しき」を作った永井隆は医学博士で、「長崎の鐘」の著者です。
放射線科の先生ですが、昭和20年8月9日、長崎で被爆します。
しかし、専門の知識を生かして被爆者の救援にあたりますが、昭和26年に逝去。

著書「長崎の鐘」は、長崎に投下された原子爆弾による惨状を描いた随筆ですが、これが契機となり、同名のこの曲が昭和24年にできて、翌年には映画もつくられています。

この曲の本編はサトーハチローの作詞ですが、この著作をベースにしています。
ということは、2番の召された妻は、永井博士の奥さん緑さんで、原爆により骨片だけに。

JASRAC情報

製作日誌:
平成11年7月 初代「長崎の鐘」をアップ。MIDIは2番まで
平成21年12月16日 「新しき」を追加した機会に、MIDIを4番までとして、伴奏も作り替えました。
テンポも初代から20%ダウンしてます。
2番と3番の間に前奏と同じメロディで間奏が入ります。
最後まで聞いてられない、という気の短い方は、「新しき」だけをこちらから
平成21年12月23日 「朝のひかり」の「ひか」の部分の採譜しなおしをしました。
作曲が藤原になってましたので訂正します。