怪獣のバラード

【作詞】岡田 冨美子
【作曲】東海林 修

真っ赤な太陽 しずむ砂漠に
大きな怪獣が のんびり暮らしてた
ある朝目覚めたら 遠くにキャラバンの
鈴の音きこえたよ 思わず叫んだよ
海が見たい 人を愛したい
怪獣にも 心はあるのさ
出かけよう 砂漠すてて
愛と海のあるところ

真っ赤な太陽に 昇るたつまきを
大きな怪獣は 涙でみつめてた
自分のあしあとに 両手をふりながら
東へあるいたよ 朝昼夜までも
海が見たい 人を愛したい
怪獣にも 望みはあるのさ
出かけよう 砂漠すてて
愛と海のあるところ
あたらしい太陽は燃える
愛と海のあるところ


「怪獣のバラード」というと、ウルトラマンで、「怪獣墓場」とかいうのがありまして、そんなイメージの曲かな、ってタイトルを見て思ってました。
そもそも、なんで、怪獣がうたごえにでてくるのか、「うたごえ愛唱歌集」を購入して首をかしげておりました。

実際は、「怪獣」=「公害」という趣旨で作者は作ったという話を読みまして、フ~~ンと、納得した次第です。
ほかのウルトラマンシリーズの怪獣が、ただ闇雲にビルを破壊しているの対して、ウルトラタロウは、子どもの怪獣(飛竜型)が宇宙をさまよっている途中、地球に近づいて花火に引きつられて地上に落ちてしまい、暴れ出してしまうんですね。ウルトラ警備隊がここぞとばかりに活躍をするのですが、実はその怪獣は単におびえていただけ、ということで、タロウが宇宙に連れ戻してやる、というお話などなど、従来とは違った雰囲気を怪獣に与えてますね。

この曲は、1972年のNHKのステージ101で歌われており、ウルトラマンタロウは1973年度の作品。何か近いものを感じさせます。

MIDIは、教育芸術社の「New Chorus Friend」のピアノ譜を参照しました。
編曲は多分作曲者の東海林 修、ご自身によるもの。
ほかに、松下耕の編曲バージョンや、ヤング101版、セルフカバー版、トーストガール版などいろいろとあります。

JASRAC情報

製作日誌:
平成19年4月1日 歌詞のみ
平成19年4月5日 MIDIをアップ