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天空アテルイ

【作詞】夢あかり
【作曲】あんべ光俊

いにしえのエミシ 勇ましアテルイの
名残りの城を 風青く吹く
我もまたエミシの 末かみちのくに
溢れたる血潮 脈打つを聞く
エイオー エイエイエー エイオー エイエイエー 
エイオー エイエイエー エイエー

古びとの熱い 思いを今もなお
心に感じて 生きる我ら
エイオー エイエイエー エイオー エイエイエー 
エイオー エイエイエー エイエー

北上のほとり 春めきいにしえの
人々の夢 今花となる
エイオー エイエイエー エイオー エイエイエー 
エイオー エイエイエー エイエー

蝶たちは宙(そら)を飛び交い
あげ雲雀(ひばり)はかしましく鳴き
小鳥は歌うよ 天空の流るる雲に
身を任せ
時代の隙間 通る旅人
見上げればそれでも高く
澄んだ空 生きてや夢は
尽きぬと光る
北天の空に流れる
アテルイの生きてるリズム
大地の響き ウォーオー

歓びの歌を奏でて とうとうと
緑の大地夢呼び起こそう
喜びは天地に溢る しあわせはここ
エイオー エイエイエー エイオー エイエイエー 
エイオー エイエイエー エイエー
エイオー エイエイエー エイオー エイエイエー 
エイオー エイエイエー エイエー

いにしえのエミシ 勇ましアテルイの
名残りの城を 風青く吹く
緑なす田の面(おも)の そよぎ千年の
時を見つめて 沢(さわ)水流る


岩手県JR水沢駅の近くに、「跡呂井(あとろい)」地区というところがあり、ここは、この曲の主人公、アテルイの本拠地があったらしいと言われてます。

今年の4月に誕生した奥州市は、水沢市と江刺市が合併して出来た新しい都市です。

平安初頭の武将、坂上田村麻呂は征夷大将軍として、東北方面へ大和朝廷の勢力拡大を図るため、801年に胆沢(いさわ)を皮切りに仕事をこなして行きますが、そこには当然、そこを本拠地する蝦夷(エミシ)が住んでます。その長(おさ)が阿弖流為(アテルイ)です。

今読んでいる、司馬遼太郎の「菜の花の沖」、江戸時代の松前藩による侵略・搾取的手法の蝦夷(エゾ)経営が描かれてますが、それよりも更に1000年近い前にも、同じような中央集権化の推進の過程での中央と地方の戦いがあったわけです。


奥州市HPより

昨年読んだ「橋のない川」も、中央側=天皇制といっても、所詮は、征服部族の長じゃないか、という論点でしたね。

JASRAC情報はありません

製作日誌:
平成18年6月15日 Amazonで中古CDを購入。先ずは歌詞のみ
平成18年6月17日 MIDIを作成
平成18年6月18日 エイオーの部分などを手直し