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おふくろさんと

【作詞】松尾アイ子
【作曲】島 恵子

私の組合 おふくろさん
仕事よこせと たち上がり
道路、公園、草取りに
汗を流して 町づくり
ともに歩んだね
   おふくろさんと

私の組合 おふくろさん
世界の平和を語り合い
医療改悪 消費税
健康給食 子育てと
何でも話したね
   おふくろさんと

私の組合 おふくろさん
炭坑つぶれて じん肺残る
体ボロボロ 耳遠く
仕事できない 暮らせない
相談しようね
   おふくろさんと


わが母の歌」というと共産党讃歌の(ような)曲ですが、「おふくろさん」になると組合讃歌ですか。
「母」→「お袋」→「おっかあ」、どなたか一曲いかがでしょうか。

冗談はさておき、作詞の松尾あい子については、「三池の里」でご紹介しておりますが、ご主人は炭鉱労働者だったんでしょうか?
少なくとも、結核で療養中、松尾あい子さんは家族を支えるため失業対策事業で生計をたててゆきます。その中ではさまざまな困難に直面します。
 一番では、その仕事の内容
 二番では、生活環境を
 三番で、それを外側から支える仲間の支援を歌ってます。

今日的には「じん肺」問題がポイントです。 80年代にこの曲が作られてますが(消費税導入は1989年、5%引き上げは1995年でしたよね)、今ではさらにアスベスト被害(肺がん、中皮腫など)も加わってきてます。
じん肺は、炭鉱やトンネル工事などで粉塵を吸い込み、肺に生じた「繊維増殖性変化」を主体とする疾病です。この「変化」の起こった肺を元の正常な肺に戻す治療方法は現在のところではない、とされてます。
今だから、「予防をしましょう」とか「軽症のうちに粉塵の少ない職場に配置転換しましょう」と言われてますが、日本の石炭産業の最盛期は一体どういうことだったんでしょうか。歴史の中での「初期」の恐ろしさを 考えさせられます。

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製作日誌:
平成17年12月14日 歌詞のみ
平成17年12月27日 MIDIをアップ